メンテナンンスに興味がでてきたら、まずはあなたの車載工具をチェックしてみましょう。ちなみにこれがカワサキW650の車載工具一式です。
豊富なスパナ類、ドライバー、スポークスパナまで、その車体に合った工具が厳選されて工具袋に詰められています。
以前はペラペラでちょっと無理な力をかけるとすぐに壊れてしまったり、ボルトの頭をなめてしまった車載工具ですが、最近のものは一つ一つの品質もなかなかです。日常的に使うのにもそれほど不自由はないでしょう。
しかし日々のメンテナンスで、バイクにしっかり愛情を注ぎたいと考えるなら、より上質な整備用の工具を揃えてみるのも良いでしょう。
レンチ、スパナ類、ドライバー類、そしてバイクショップでメカニックがかっこよく扱うララチェットレンチなど、良いものは言い出せばキリがありません。
メンテの要領が分かってきたら、思い切って一気に揃えるのも一つのバイクの楽しみ方ですが、あえて最初の1本を選ぶなら、このミニモンキーレンチをお勧めします。
なぜミニモンキーレンチなのでしょうか。それは車載工具はもちろん、市販の工具のスパナセットを見ても分かる通り、実は同じサイズのスパナやレンチは2本無かったりするのです。
12番のボルトを回しながら、反対側の12番のナットを押さえていたい。そんな時、いくら工具袋を引っ掻き回してみても、同じサイズのスパナはでてきません。
しかたなく、ペンチで押さえていたら、ナットの角を傷つけてしまった、なんてこともよく有る話。こんなときモンキースパナが1個あると問題解決です。
もちろん固定式のレンチの精度にはかないませんので、あくまで応急用ですが、このモンキースパナはツーリング先でも実に重宝します。
8番のような小さなボルトから、21番のような大きなボルトまで小さなこのモンキースパナがすべて対応してくれるのです。
そして“ミニ”の方が良い理由。ご覧下さいこの車載例。
実はこのW650はETCを設置したために、工具袋を置くスペースが無くなってしまっています。
車載工具も持って出られない場合、最低限の工具を選ぶとしたら。このミニモンキー以外に考えられるでしょうか。
立ちゴケであさっての方向を向いてしまったミラーを直すのにこれ1本あればOK。また、振動によるボルト類のゆるみの応急処置など、いくつものスパナを持つよりずっとスマートで便利です。
これほど使えてホームセンターで数百円0。さあ、あなたもいざという時のために、そっとこの小さなモンキーレンチを、バイクに忍ばせておきましょう。