毎日のメンテナンスは、タイヤチェック&空気圧管理が重要です。
バイクの空気圧が変化する要素は様々有り、気温の変化が影響することはもちろん、使用状況によっても変わってきます。
そして忘れてはならないのは、たとえパンク等のタイヤの故障が無くても、空気圧は徐々に減って行くということ。
極わずかなのですが、空気の粒子はタイヤのゴムの繊維の隙間を抜け出していくのです。バイクを使用する際、最低でもタイヤの様子を確認してから乗車するようにして、週に1回くらいは計器を使った空気圧チェックも行ってみましょう。
まずは外観チェック。バイクの重量で、不自然にタイヤがつぶれていたりしたらかなり危険な状態です。
自転車の空気圧とは違い、バイクのタイヤは剛性が高く、見た目や手で押したぐらいでは、充分空気が入っているように感じても、実は規定値より低い状態になってしまっていることもよくあります。
そして、タイヤチェックの基本は必ず乗車前にやることです。出先のガソリンスタンドの空気圧計でと考える人も多いですが、タイヤの規定値の測定は、常温で、走行前のタイヤが冷えた状態で、サイドスタンドで立てた状態で計ることとされています。
ガソリンスタンドまでの距離にもよりますが、厳密にいうと走行後にはタイヤが温まって柔軟になってしまい、正確な空気圧を測ることができません。
また、ガソリンスタンドで用意している空気圧計は車を想定しているものが多く、バイクで使おうとすると、ホイルに干渉してうまく使えない場合もあります。
自分でしっかり空気圧管理をするためには、やはり空気圧計と、空気入れを持っていることをお勧めします。
空気圧の規定値に関しては、車体のどこか、(フレームやスイングアーム等が多)に明記されている場合が多く、2名乗車時や高速利用時など状況に応じて規定値が変わるものもあります。
それではタイヤの空気圧管理を怠ると、どのようなことが起こるのでしょうか。
空気圧が高すぎると、タイヤは本来のグリップ力を発揮しきれず、ハンドリングも変わってきます。
また、空気圧が低すぎると、走行時の剛性が足らなくなり、無駄にタイヤが減り、高速走行時にはバーストの危険がでてきます。
特に空気圧の変化に注意して欲しいのは、タイヤ交換後1ヶ月間くらい。
新品のタイヤは、使用することによって急激に柔軟になりますので、空気圧も急に下がります。タイヤのならし中はマメに空気圧をチェックし、必ず空気の補充してやりましょう。