元バイク買取業者『トラ吉』が教える!【高額バイク査定】のコツ

5つの評価ポイントでバイク買取の相場は決まる

今回は、バイク査定に直結するお話をします。
前コラム「一般人は入れない「業者間市場」の存在」でも少し触れましたが、 「評価ポイント」についてです。

査定には車種や売るタイミングなどももちろん関係がありますが、 査定価格に大きく影響するのがこの「評価ポイント」だとトラ吉は断言します!

評価ポイントは、【車体番号(年式)】【6項目】の10段階評価で決まります。
10段階と言っても、6以上は新車に当たるので、中古についての評価は0〜5の6点になります。

ここで、下の表を見てみて下さい。

マジェスティー250-1(初期型)取引表(抜粋)◆(検索件数:140台)

地区 車体番号(略) メーター E F R 金額
関東 4HC-000 13790k

4

3 3 3 3 2 ¥110,000
関東 4HC-000 8839k 3 3 3 3 4 2 ¥80,000
関東 4HC-000 16301k 3 2 3 3 3 3 ¥32,000
関東 4HC-001 5256k 4 3 3 4 4 4 ¥78,000
関東 4HC-001 8646z

4 4 3 3 4 4 ¥126,000
関東 4HC-000 26279k 2 3 3 3 3 3 ¥32,000
関東 HC-001 21575z 4 4 3 4 3 3 ¥138,000
関東 4HC-000 9032z 2 3 4 4 3 2 ¥46,000
関東 4HC-002 13920k 3

4

4 4 3 4 ¥82,000
関東 4HC-002 33543k 3 3 3 4 4 4 ¥90,000
関東 4HC-002 41118k ワイン 3 3 3 4 3 3 ¥36,000
関東 4HC-003 10671k 4 4 3 3 3 4 ¥138,000
関東 4HC-003 6328k 4 4 4 5 4 3 ¥110,000
関東 4HC-003 11352z 3 4 3 4 3 4 ¥116,000
九州 4HC-003 47128k 4 3 3 3 3 4 ¥44,000
関東 4HC-003 25878k 3 3 3 3 4 3 ¥42,000


表の右側に「E・F・外・R・電・車」とありますよね。

これが先述した6項目で、それぞれの総合評価によって評価ポイントが決まります。

評価ポイント1)E・・・Engine、エンジンの状態のこと。
評価ポイント2)F・・・Front、フロント周り(前輪周辺の足回り)の状態のこと。
評価ポイント3)・・・外装(外装パーツ)の状態のこと。
評価ポイント4)R・・・Rear、リア周り(後輪周辺の足回り)の状態のこと。
評価ポイント5)・・・電気保安部品(マフラーやウィンカーなど)の状態のこと。
評価ポイント6)・・・車体フレームの状態のこと。

総合評価は、6項目の平均点ではなく、最低の値が大きく影響します。

例えば、表中の1台で考えて見ると、E・F・外・R・電・車=4・3・3・3・3・2の場合、最低値である2が査定に響くというわけです。
特に、E(エンジン周り)車(フレーム)の影響度が高いことを覚えておいて下さい!

というのも、いくらフロントやリアが「5」や「4」と高評価であっても、エンジンが「1」や「0」だと不動状態ということになりますし、フレームについても「2」や「1」なら傷や凹みがひどいということで事故の疑いも出てくるわけです。

事故車や不動車の総合評価は例外なく「0〜1」となり、「定例業者間市場」ではなく「蚤の市」という事故車・不動車専門のオークションに出品しなければいけません。

項目別チェックポイント

先述した6項目「E・F・外・R・電・車」それぞれの評価がどのように決まるか、チェックポイントをまとめておきます。

査定に出す前に、以下を参考にして、愛車のチェックをしてみるといいでしょう。

  チェック箇所およびチェック項目 備考
エンジン □音、□オイル漏れ、□キズ、□吹け上がり、□錆び エンジンに問題があって不動の場合、総合評価は「1」となる
フロント ホーク、ハンドル、ホイール、タイヤ、グリップなどをチェック。
□ねじれ、□曲がり、□タイヤ山、□キズ、□凹み、□錆び、□腐食、□オイル漏れ
いずれのチェック箇所も正常に動き、美しい状態が理想
外装 タンク、カウル、シート、前後フェンダーなどをチェック。
□キズ、□凹み、□穴、□錆び、□破損
いずれのチェック箇所も正常に動き、美しい状態が理想
リア サスペンション、スイングアーム、チェーン、スプロケット、ホイール、タイヤなどをチェック。
□ねじれ、□曲がり、□歪み、□タイヤ山、□キズ、□凹み、□錆び、□腐食、□オイル漏れ
いずれのチェック箇所も正常に動き、美しい状態が理想
電気系統 マフラー、バッテリー、ブレーキ、ウィンカー、メーター、ライトなどをチェック。
□キズ、□凹み、□錆び、□穴
歪みがなく、美しい状態が理想。
事故によりフレーム歪みがある場合、総合評価は「1」以下になる
車体フレーム □キズ、□凹み、□錆び、□穴、□歪み 歪みがなく、美しい状態が理想。 事故によりフレーム歪みがある場合、総合評価は「1」以下になる

「自分でチェックしてみても、どの程度だったら、どの評価になるのかが分からない」という人がほとんどだと思います。

上記表はチェックポイントをまとめただけで、実際のチェック項目はもっともっと細かく設定されていますので、素人が判断するには確かに難しいところです。

なので、あくまでも「参考」までに、評価の目安についても触れておきます。

例えば、外装の場合。

新品に近い状態、あるいは古くても手入れが行き届いていて、状態が美しければ、評価は「5」が付けられます。

あとは、使用期間が5年程度で綺麗な状態であれば「4」、使用期間は10年程度で、普通に乗っていた場合は「3」、錆びやキズ、凹みなどが多少あって使い古した感じがあるものは「2」、転倒による破損やキズ、凹みなどが目立つ場合は「1」と考えて下さい。

他の項目についても、

新品に近い状態、もしくはメンテナンスが行き届きとても美しい状態
4.53.5 5年以内で、メンテナンスをきちんと行っている状態
3.5〜3 10年以内で、メンテナンスをきちんと行っている状態
32.5 10年以内で、転倒はないものの、年数相応の使用感がある状態
2〜1.5 放置期間があって、不動である状態
1 フレーム歪みやエンジンの焼き付きなどがある状態

を目安にチェックしてみて下さい。

ただ、これだけで総合評価が決まるわけではなく、走行距離や色なども影響してきますので、正確な評価を知りたい人は、信頼できる査定士(プロ)に依頼するしかありません。

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